イカないセックス?

Foto: Thomas Pedroli
Foto: Thomas Pedroli

数年前カップルのためのワークショップに参加したときのことです。

初日にまず「今週は射精は控えて下さい」という指導を受けました。

参加者の男性たちはみな青ざめ、額にしわが。

一方女性たち一同は、なんだかほっとしている様子。

一体どういうことなのでしょうか?

 

女性たちの多くが

パートナーが絶頂に近づいてくると

自分がおきざりにされるように感じるようです。

そして「まだ私がいる意味があるの?」

という疑問が湧いてきます。

 

それに加えて、男女のタイミングの違いもあります。

ナオミ・ウルフの『ヴァギナ』に引用されているデータによれば

女性は平均して男性の3倍から10倍の時間がかかると記されています。

ということは、ちょうど女性がくつろぎ、心身を開きはじめた頃に

男性が絶頂に達してしまう、ということが起こりうるわけです。

 

上に述べた1週間のワークショップでは

実際に性交に至る前のウォーミングアップにたっぷり時間をかけ、

男性たちは呼吸法によって射精を抑える練習をしました。

殆どの男性たちは、セックスすなわち射精、と思い込んでいたので、

射精のないセックスなど考えたこともありませんでした。

けれど、教わったようにやってみると、

失うものばかりではなく

得るものもある、ということに気づいたようです。

 

一つは、セックスの最中もペニスの先っぽだけでなく

腕や胴体をはじめとする体全体を感じることができたこと。

そのように局部だけに集中しないことで

意識の広がりも感じられたようです。

もう一つは、高まった興奮を放出してしまわないことで

1週間ずっと盛り上がり、お互いに開かれた状態が楽しめたことです。

 

ぜひ一度試してみてください!

ウォーミングアップにたっぷり時間をかけ

男性が一時射精を控えてみたら

どんな出会いが広がるでしょうか?

Kommentar schreiben

Kommentare: 0