「心地よくない」感情こそ、しっかりと感じてあげる

Foto: Thomas Pedroli
Foto: Thomas Pedroli

マッサージしているとき

「心地よくない」感情が顕われることがあります。

その感情を通り抜ける女性たちの姿は

常に感動的で

目を見張る

新鮮な瞬間をもたらします。

 

例えば、

恋人に浮気をされたときの悲しみ、

女性としての美しさ、魅力が足りなかった、

という口惜しさがよみがえってきて、

唇がふるえ、

涙があふれてくる。

 

けれど、しばらくすると涙はとまり、

こんなことをつぶやきます。

「今、からだの中に広がりが感じられ、

白い光があふれています。」

顔つきが穏やかになり、

静かに深く息をつきます。

 

あるいは、

「私のクリトリス、なんだか感覚が鈍いみたいです。」

と言い、

その感覚の鈍いところに意識を向ける中、

ていねいにゆっくりとマッサージしていると、

いつのまにかほんのりと気持ちよくなっている、

ということに気づいてみたり。

 

ここで肝心なのは、

今ある感情や感覚を

ただあるがままに感じてあげることなのです。

感じてあげられれば、

次の感情、感覚へと転回してゆけるからです。

 

それに対して

「心地よくない」ものはあってほしくない、

感じたくない、

という思いがどこかにあって、

感じなくてすむように

無意識に別のことを考えたり

急に居眠りしてしまったりすると、

その「心地よくない」感情や感覚は解放されることができず、

からだの中にとどまってしまいます。

 

悲しみを充分味わった後のからだの中の広がり、

鈍い感覚の奥に潜んでいた気持ちよさは

顕われることができません。

そして、なんとなく

自分のからだとしっかりつながっていないような感じ、

いまひとつ生気がみなぎらないような物足りなさが残ります。

 

感情や感覚は天気のようなもので、

雨が降れば、また日が射し、

視界を妨げる霧も、いずれは晴れるものです。

 

だから、

悲しくなったときには

その悲しみを充分に感じとり、涙を流せばいいのです。

感覚が鈍いと思うときには

その鈍さに心を向けてあげれば、

また別の感覚へと移ってゆきます。

 

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